ブログももはや月刊。でも月イチでも更新できるだけありがたや。
カテゴリも有無を言わさず「サンダー」ですが、サンダー一色(いや仕事もしてるけど)の生活なので、当然といえば当然。
さてそんな月刊サンダー、5月はといいますと、

まず鍼ですね。
5月も有難いことにお友達のお友達の犬用家(というのがあるのが素敵)で往診による診療を受けました。

こちらは16歳目前のキャバリア、ジークさん。
ジークさん。腎不全からの奇跡の復活を遂げること2度、もう永遠の命を得ているのでは?とすら思いましたが、そんな彼を襲った病魔、それがリンパ腫。
それでも西洋と東洋療法の獣医学と、何より飼い主さん一家の厚いお世話のおかげでお出かけも楽しみ、美味しいご飯も食べ、この日も外でうろうろしながら見事に自力で排尿をしていたので、やっぱり不死身なのだわジークさん!と感動していたのですが・・・
その翌週の日曜日に、天に還ってしまいました。
飼い主さんの娘さん(3歳)が、「大好きなのにどうして一緒にいられないの?」とお母さんに尋ねたそうですが、ほんとうにそうだなと思います。
お互いにお互いが大好きで。離れたくなんてないのに。
体はいずれ期限がきてしまう。
さみしいけれど、かなしいけれど、出会えたことに感謝をしたいと思います。
医学的に数値がおそろしいものになったとしても、それでも生きていろいろなことが楽しめることを、命の強さを教えてくれた君に。

この日の東洋医学診療受診わんの最若手、ソル(太陽)くん(9歳)は静かに気配を消しておりました。
ソル君、今の飼い主さんのおうちに来たのは昨年3月。寒がりな海老天のようだった彼も今やつやつや、黒々とした可愛い可愛い黒プードルに。
栄養が良くなったとか、毎日のお散歩とか。物理的要因も勿論貢献するところは大きかったのだろうと思いますが、居るべき家が、家族ができたこと、そしてありのままの自分を受け入れてくれる信頼。安心。飼い主さんの深い愛。そうした目に見えないものの持つ力も大きいことを、ソル君の変化が物語っているように思えます。

博士(ケアンテリア、10歳)。
お散歩は複数の犬たちとわいわい。この写真は博士だけですけれど。
そして、5月は関東地方からのゲストも。

はじめましての紗愛(サラ)ちゃん。まだパピーなのにもう40kg。

こちらは育児をこのおうちのピレさんに任せて日ごろの疲れを取るテラ兄さん。
はっきり言って、ピレ飼いさん同士のおつきあい、というと雑種でしかも中型のうちの犬が入る余地なんてないんじゃないかと思うのですが(卑屈になっているのではありません。超大型犬が好きな人はやはり大きな犬が好きだし、特定の犬種が好きな人はその犬種に強く惹かれるのは普通のことだということ)、半年に1度関西を訪れる際はブラックやサンダーのことを気にかけてくださる。
この日もサンダーもお邪魔して、うんとかわいがっていただきました。
そして5月のその他メインイベントとしては、「眼科専門クリニックの受診」がありました。
目の表面が白く濁っているのは何か月も前から気付いていたこと。ですが、ちょっと点眼をしたのみで特に効果もなく、痛みもないし根本的治療もなさそうなのでそのままに。
ですが、それとは別に4月末から5月頭の間に左目に傷が。
投薬で一旦傷は回復傾向にあることが確認されましたが、可愛いサンダーの可愛い瞳がくりくりと開かないままなので、もうこれはとかかりつけ医を通して予約を取りました。
結局、左目の傷は時間をかけてできたものではなく、何かがあって傷がついたとのこと。そして、傷の深さもひとまず手術を要する深さではない(というかそもそも手術自体無理ではという話も)とのことでした。
そして、目の表面の白濁はミネラル(カルシウム)が沈着したものであり、その原因にドライアイがあるかもしれないとのことで、なんと処方された点眼薬は4種類(抗生剤は点眼薬と軟膏の2種類を使い分けなので実際いただいた薬は薬局で購入できるものも含めて5種)。
この日の受診で最もインパクトがあったのは、初診料15000円ではなく・・・サンダー。
初診料が高額なのは理由があって、検査費を含むからなのですが、涙の量を調べたり、画像を撮ったり、眼圧も測るし、それに、目にもエコーってできるんですね(もちろん局所麻酔使用)。
で。
普通、目をいじられたら犬って恐怖を感じるか少なくともある程度緊張すると思うのですが。
サンダーはというと
寝ました。
診察台の上で。
黒目のところを診たいのに、寝るもんだから黒目がぐいーんと下に下がって日没さながら。
看護師さんとふたりでサンちゃん!サンちゃん!と呼びかけるも効果なく。
仕方なしに診察室にあったおやつ(持参するのを忘れました)を鼻先に持っていくとめでたく日の出とあいなりました。
飼い主の立場なし←呼びかけに一切応えてもらえず。
それからもうひとつインパクトがあった、というかネタ。それは。

コンタクトレンズ(左目のみ)。
目的は視力矯正ではなく、傷口の保護。皮膚にできた傷ならば絆創膏や包帯が使用できますが、目には使えません。というわけでコンタクトレンズを使用することがあるのだそうです。
落ちることもあるようですが、幸か不幸か、サンダー、目をあまり大きく開かなくなっているので、今日もしっかり入ってます。
そして・・・これは5月というより6月?(もはや短期記憶すら怪しい41歳飼い主)。
ある日ある夜(覚えておけよ)、散歩から帰宅すると・・・嗚呼爪から出血。
車椅子を使うようになって、爪の削れ方が激しいとは感じていたので気をつけていたのですが、とうとう血管に達してしまいました。
ということで、

靴を履かせました。
幸い、ブラック用に購入した靴がサンダーのサイズ(やや大きいですがもう一つサイズを下げると多分小さい)だったので、よかったよかったと履かせたのですが・・・
車椅子を押していて、時々、「あれ、今滑った?」と思うことがちょいちょいあったのですが、後肢の弱りのせいか、肢が滑ったりもつれたりしていたようで(押しているのであまり見えてなかった)。
靴を履いたことでもつれたままになってしまうので、うまく歩けず。今は「昔使って余ったのがあるから」と博士の飼い主さんにいただいた赤ちゃん用くつしたにテープぐるぐる巻いてます。
あとは室内(マット敷いてます)や庭で素足で歩かせて(もちろん車椅子~)、爪が伸びるのを待つとします。
そして6月の飼い主はといいますと、車椅子を押す生活を続けて1か月弱でしょうか、下半身痩せを狙うも(そして少しは効果があるように感じているのですが)、ここ数日、腰が絹も裂けぬ悲鳴を上げております。
ブラックがいたときにやったぎっくり腰。あの時ブラックは歩けたからなんとかなったのですが、今私は倒れるわけにいきません。
サンダーを抱っこするのも
サンダーを車椅子に乗せるのも
でんぐり返りしようとするサンダーを支えて歩かせるのも
私しかできないんです~~~
そして久しぶりに探した腰のコルセット、見つかったのはMサイズ。
嗚呼。(でもつけてますけど)。