2008年 01月 20日
初めてがいっぱい。 |
余呉に行って来ました。
なんのからみかっていうと、
ここの「身内の学習会」というところでしょうか。
以前は水生生物を通じて河川の環境評価をしていた研究者の下で働いていた私。その研究者が縁あって一緒に調査をするようになったのがY田家のH美さんの働く研究所。水質と生物、両方の側面から河川の環境評価をしようということで、産業廃棄物処分場排水が河川に与える影響等を調査していました。
そのH美さんの研究所と、もうひとつの研究所が共同で運営している(という言い方は実は真に正解ではないかもしれません)のがこの一連のプロジェクトなのです。
今回私が参加することができたのは、実績をかわれて、なんかでは勿論なく、公私両面での関係性ゆえだったりします。
ちなみにどなたでもご参加いただける学習会等もありますので、「環境問題をグローバルにとらえるのも大事だけれど、自分たちの水源である琵琶湖そのものや、その周辺のあれこれを知りたい、どんな調査をしていて、それがどういうものであるか知りたい、参加したい」という方はご参加いただきたいです。絶対、参加してよかった、と感じていただけます。
というわけで、このイベントそのものは初めてではなく。何が初めてだったかというと。
うなぎの、なんと「すき焼き」!
なまずとへらぶな・・・だったかな?のお刺身!!
なまずの蒲焼!!!
その他、「鯉の煮付け」もありました。初めてづくしです。初めてではなかったけれども超豪華なものとして「鴨鍋」「ぼたん鍋」「わかさぎのてんぷら」「鮒鮨(3種。ウグイとか)」などもありました。
今回は残念ながら鰻は地元のものではなかったけれど、5月から9月にかけてはここで天然のうなぎも捕れるようです。
なんでこんなに色々出していただけたかというと、投宿先が漁師さんの経営されている民宿だったからです。この余呉湖で漁師をしている方、それは冬季は2名、それ以外の時季でも4名・・・。
着いてすぐにはまず、藻類の専門家の方(雪があれば山スキーして現地入りしようと試みるも、雪はなかった・・・「ゲレンデは練習場」と言い切る、真のスポーツマンでもあり☆)から余呉湖の「水事情」について講演。実に質問もしやすく、よい環境の中、この湖の特異性、琵琶湖との関係性、様々な「水問題」について伺いました。
すごく簡単に感想を述べるとすれば、「人間の活動によって環境が変るからといって、人間の力で”元に戻す”なんていうことは、絶対無理だし、まず、”どんな環境条件、データ、生態バランスが正しいのか”なんて、わかりっこないから余計にややこしいけれど、今更”何もしない”でその場所が”健全”でいられる甘い状況でもないからほんっとーに大変」ってことでした。
アオコが出て大問題。アオコが出なくなって、プランクトン減りすぎちゃっても大問題。そういうことです。そしてそれは単なる「人間の勝手な判断」だったりするから、目に見える事象だけを通じて物事を考えてもいけないし、さらに行政、なんてものもあるし、水の場合、様々な人が様々な目的で利用している結果、とられた方策がなんとも中途半端、なんてこともあるようです。
それぞれに言い分がある、ということでもありましょうけれど。
夜はその漁師のおっちゃんのお話しをいっぱい伺いました。
楽しいお話しぶりだったし、その方が築いてこられたこと、今もこれからもされている取組みのこと、いろいろ伺いました。
翌日はわかさぎの採卵をして稚魚を育てる人口河川と池を視察。
水位が低いなあと思ったら、これ位が適正だとのことでした。
折りしもわかさぎ釣りで人が鈴なりだったここ余呉湖。池にいるわかさぎが「何もしなくても」この人口河川に上って産卵する仕組みを作り、稚魚を返して湖に帰し(だから養殖ではない・・・という定義で正しいはず)、育っていく。
ついでに言うとこのわかさぎ釣り、有料ですが、楽しめること請け合いです。私はやりませんでしたが、そして、諸手をあげて賛成ともいえないけれど、まあ乱獲までいかないのだろうし(光景はすごいけど)、「釣りは待つのが嫌。でもちょっとやってみたい。けど坊主なんてつまんない」という「手軽に確実に楽しみたい方(非難する意図なく考えたんですがこの言葉、”現代人のありがちなつまんなさ”そのものみたい)」にとっては「絶対外れがない」娯楽だと思います。
楽しいと思います。
ちなみに買うこともできます。帰途寄った「水の駅」でぴかぴか透明の子持ちわかさぎ800円也。
父がわかさぎ好きなので、買って帰りました。お宿の鮒鮨と共に。(鮒鮨は1500円。ごっつ美味しかったから食べて欲しいなと思って買ったんだけど、他所で売ってる他所で作られたものは4000円とか平気でしてた。こわ)。
ちっちゃいちっちゃいときに、雪遊びにと連れてこられたのがこの余呉湖でした。外周6キロの小さい湖(水量にして琵琶湖の2000分の1)。記憶にある余呉湖は、「楽しく珍しい電車の旅をして(我が家はほとんど車で旅行に出かけていました)、雪がいっぱいで湖もあって、お父さんとお母さんと楽しく遊んだ」大事な懐かしい場所でもあります。
雪はなかったんだけどね。今頃降ってるカンジ・・・。
鴨そばもおいしかったです。あ、余呉湖はバードウォッチングにも最適です。鴨類やらなんやら(鳥全くわかんないんですが、詳しい人たちも結構時間かけて観察してましたから)いっぱいおりました。
是非一度☆
by blessedcoco
| 2008-01-20 20:39
| 日々の出来事