2015年 02月 12日
ボランティアトリミング。 |
京都市を拠点に活動されている保護団体、DOG LUCK(ドッグラック)さんのこちらのご案内を見て、ボランティアのトリミングに行ってきました(今まで二度参加、でもほぼ見学でした~)。
大体月に一度のペースでなんと新潟からトリマーさんがお越しになり、京都某所でトリミングをされており、そのトリミングをお手伝い、または見学することができるのです。
参加者はプロのトリマーさんもおられますし、私のような素人も受け入れてくださいます。ありがたや~。
このトリミングは、ただ犬を洗ってカットするものではありません。
人の手は優しいもの(怖くない)。
シャンプーもハサミもバリカンも、傷付けるためのものじゃない。
そのことを、犬自身が気づくようにトリミングをするというもの。
今日は毛が伸びまくって厚い層になってしまった複数の小型犬でした。
毛はバリカンとハサミで丸刈りするしかない。バリカンだってうまく入っていかない箇所もあるほど。爪も伸びきってるし、耳の手入れなんてされてるわけもなく、目も濁っていたりします。そして、糞尿のにおいで、鼻をつく匂い。
が
たちまち可憐な小型わんになりました。
しかも大人しくて拍子抜けするくらい。これはおそらく、ネグレクト(放置)かそれに近い状態で、かわいがられもしなかった反面、怖い思いを人間にさせられてもいなかったためだろうとのことでした。
なんか、ブラックに似てるなあ・・・と思いました。すごく喜怒哀楽あるわけでもないんだけど、怖がりもしないっていうのが。
それはさておき、そんなわけで私もカット中の保定のお手伝いとシャンプー、ドライヤーをさせていただきました。
で、プロのトリマーさんでしかも犬にストレスをかけないトリミング技術を持っておられる方とご一緒するということは、その方法を拝見し、場合によっては学びを得ることもできるという、すごいチャンスでもあったりします(下心あるのがバレたね)。
私は感動しました。
保定って、力入れないほうが、できる。
動かないように、落ちないように・・・とこちらの肩や腕に緊張がみなぎっている間は犬もじたじたしていたのですが、深呼吸して、力をふ、と抜いて、犬と調和することに意識を向けたとたん、全てが変わりました。
それを実感できたのは、トリマーさんのたった一言。
二度言いますけど、感動しました。やっぱりね、体で芯から理解する瞬間って、すごい快感。
という感動と快感の余韻に浸っているのですが。
同時にふと現実を見ると恐ろしいと思う瞬間も何度もありました。
実はかわいくておとなしくて、一緒に暮らしたらどんなに毎日幸せだろうと思わせてくれる犬たちも、時と場所によっては、毛のおばけみたいなまま、悪臭放つままに、処分機に入れられる。
ということ。実際そうした経緯を辿ってしまっている犬は山ほどいるわけです。
会ったばかりの小さな犬。ですが、この仔たちがそんな風になることを考えただけでも震えます。
アホみたいなコメントですが、「えーこんなかわいいかわいい仔のかわいさちゃんと見ないで殺すんもったいないー」って思います。アホちゃう?って。
そんな、ただ労働力を提供するだけではなく、色々な学びや気づきも得られてしまうボランティアトリミング。
上記DOG LUCKさんサイトまたはFacebookの同団体ページを「いいね!」して投稿フォローされると次回日程の告知がアップされ次第情報を得ることができます。
事前にご連絡なさってくださいね。
最後に余談ではありますが、ブラックだって他人事ではありません。
飼い主さんがブラックと数頭の小型犬と、10匹を超える猫の行く末をARKに託し、ARKが受け入れたからとりあえずなんとかなったものの、いわゆる保健所に持ち込まれたら、まず高齢のブラックなんて右から左へという感じで処分機行きだったのではないでしょうか(自治体にもよりますが)。
誰も、この仔のかわいさや、おとなしい中に光るおもしろさや、底なしの食欲や、ムキ目とか、すごいいびきとか、そういったものを知ることもなく。
最後の最後になりましたが、DOG LUCKさん、トリマー様、貴重な機会をありがとうございました♪ブラックもお留守番ありがとー(て母もいたから母もありがとう)。
by blessedcoco
| 2015-02-12 22:49
| For animals