2010年 05月 26日
お犬は偉大。 |
王子は写真が苦手らしく、このような顔になります。
私が実家に戻ってきて、王子としては恐らくどう見ても歓迎しかねるであろう事態があるとすれば、私が王子の手入れに力を注ぎ始めたことだと思います。
王子は耳を触られるのが嫌い。なので獣医さんでも「いやだーあああやーめーてーーー」と抵抗することになり、マズルカバーをつけようとされて2度抵抗、失敗に終わる、というのを過去にやらかしてます。
そもそも、ただでさえ怖がっている犬にマズルカバーつけてなんとかなると思っている獣医も獣医ですが、もっと根本的な問題を言えば、そんな事態にさせている家族がもっと悪い。
ということと、ねちねちした作業が好きでなおかつ得意な性癖の結果、耳掃除にまず着手。
時々、ストレスを持て余した王子に「えいっ」とばかりに噛む真似をされますが、何故私がこういう行動に及んでいるか、と、もう少しだから、となだめすかして飴も鞭も使わずに、これは耐えてくれるようになりました。
そして今日は、マダムのアドバイスに従い、ガーゼハンカチで歯のお手入れ。つか私、軍手はいてごしごーししてたんですが、そら、マダムも絶句するか・・・。
ガーゼをくるりと指に巻いて、こすこすとマッサージ。王子はぐんっと歯をくいしばっていたので、まずは外から。
もうやだ・・・と逃げる王子を確保して、なんとか中まで・・・が、どーにも口を閉じようとする。
母が、
「そりゃ今までやってなかったんだから、嫌がって当然」
と言いますが、彼がちびの頃や少なくとも私が家にいた間はやってました。そりゃ頻度は高くなかったものの、「ほれごしごし♪」と簡単に口全部マッサージしてましたって。
と、そんなこんなでお互いの攻防戦が繰り広げられていたわけですが、ぎゅうっと王子が私の指もろとも歯をくいしばった瞬間がありました。
それはそれは・・・息が止まるかと思うほど痛かった。
けれど、怒ることはしませんでした。
だって、声にならないほど痛いとはいえ、体重20キロの犬が本気で怒ったら、噛んでやらあ!と思ったら、私の指の骨なんぞお茶の子さいさい。
だから、
ものすごーく嫌で、
もうとっても我慢できなくて、
ひどいやーと思っていたのに、
持っている力は、使わなかった。
だからありがとうと思ったんです。
我慢してくれてありがとう。
と、そりゃ情けない話第二弾、ではありますけれども。
ここが日本だからいいようなものの、銃の携帯が許された国であれば、今頃人の1人や2人はとっくにやってしまっているだろう、と思ってしまう人間族な私にとっては感動すらおぼえます。
なんといっても、私を使い物にならなくしたところで、母がいるから王子の生活に支障は全くないわけですしねえ。
と、そんな計算すらないだろうことも、感動。
鼻にしわを寄せながらも、耐えてくれてありがとう。
ありがとう。
ありがとう。
たくさんのことを教えてくれて、ありがとう。
・・・でも、
またやるでねー、そこはよろしく☆
by blessedcoco
| 2010-05-26 01:16
| 王子