2008年 04月 02日
つれづれ。 |
つれづれと。
廣東語はめでたく1冊目を終了。でも1冊目が丸々頭に入ったわけではないので、なるべく早く丸呑みしてしまおう、とりあえず、と繰り返し読んでは聞く。
なかなか覚えられないなあ、と思うたびに思い出すのが、先日香港で私のテキストを見やってぶさんが放った一言。
「そりゃ、自分の心にないことを言うわけだからねえ」
然り然り。というか、これは言語習得、ということを超えて真実を突いた一言だと思う。
言語、それも母語以外の言語と向き合う、ということで言えば、日頃やっていること、つまりは私の生業に関することでもあるのだけれど、思い込みを排除することはなかなかに難しく、無意識の領域であることも多いな、ということを思います。
私はまだ、なかなか完璧全編同時通訳、ということをするまでになってはいないのですが、そうなるとどういう通訳形態の中に身を置くかというと、「英語ベースで会議進行、日本人がそこわからない、とか、自分では英語で思うように伝えられないので英語に通訳して」という形で通訳をしています。
その中で、時々ふと、「大丈夫かな」と思うことがあって。
そもそも私の通訳能力が一流には足りていないのが申し訳ないし、ましてや日本人社員さんたちの英語能力をなじるわけではないのですが(これ重要)、「こうだろう」というあたりをつけてその裏づけをするために言葉を拾ってはいないかな、ということ。
これを何故危惧するか、というと、私自身がトレーニングを受ける中で幾度も注意を受けて、なおかつ自分でも気をつけていることだったりするのですが、えてして「こうだろう」と方向性にあたりをつけてしまい、実は少しづつ実際の発言とそのあたりとはずれが生じてきているにもかかわらずそのまま進み、気付いたときには呆然唖然、ということがあったからなのです。
人は、やはり、カエサルが言ったように、「見たいものしか見ず、聞きたいことしか聞かない」習性があるもので、それは「だからダメじゃん」ってことではなくって、そのことを念頭に置いて、さて、今はどうか、を検討していくための注意点だと思うのです。
ちなみに、日本人社員さん方がそういう間違いをしているか、というと、何度か確認してみた結果、そういうことはなかなかに起こってはいなかったりします。すごいなあ。
そう、通訳というのは、「自分の心にないこと、頭にない概念」をも一旦咀嚼して別言語で吐き出す、という作業もする必要がある職業であって、心や頭にあろうがなかろうが、自分ではない誰か、の発言をまずニュートラル、中立な、まっさらな心と頭で受け止めるのが多分、必要ではないのかな、とも思ったりしたのでした。そしてそれは、私にとっては、簡単なことではないけれど、職業であるということ以外の意味においても、とても良い鍛錬の機会となってもいます(って、仕事だっつうのが第一なので、自分のためうんぬんというのは、あくまでおまけにすぎません、当たり前ですが念のため)。
そんなこんなでありながら、実は今日あたり、「発狂絶叫寸前」の心理状態でいたりもしたのでありました。
こういう状態には、ほんとうになんでもないときに陥るんですよね。
楽しく話しているとき。ご飯を食べているとき。
ふと、「こうしている間にも」と思うのです。
こうしている間にも、たくさんの動物の命がわけのわからないやりかたで奪われている。
それは虐待だったり、人間の社会活動、経済活動の中に組み込まれているものだったり。
最近で忘れられないのが、「毛皮をとられる動物は、生きたまま皮をはがれる」ということ。
本気で吐きそうになります。いてもたってもいられない、けれど、どうしようもなくって祈ってるだけの自分にまた吐きそうになったり。生産性も問題解決の可能性を生むことももありゃしませんけれど・・・。
毛皮をはぐ。それが今時大半は、ただの「かわいい」のためで、その、あほでしょうもない、でもどぎつい「欲」のために、生きたまま毛皮をはがれる動物がいる。
そんなことは絶対におかしい、許容しちゃいけない、と思いながら、そういえば私の持っている服にもそんなものがあったと気づくわけです。襟についたファー。
ちなみにこういうもの、犬はとても敏感で、人工のファーなんか見向きもしないくせに、本物となるとすごく嗅ぎ回ります。
だからって、持っているものを捨ててせいせいする、というのは間違いのようにも思えるので、今後一切、そういうものには手を出さない。そして、今までもそうしていたけれど、ますますきっちりと、動物実験をしていないものだけを買おう、と、まずはそこから・・・小さな一歩で、だからなにって言われたら、何も言えないけれど・・・。
まとまりもとりとめもないけれど、そんな日々なのです。と、言いつつ、桜の季節、だいすきな人と堪能したいものです。
そうすれば、多分、余計な欲は消えていくとも思うのです。
廣東語はめでたく1冊目を終了。でも1冊目が丸々頭に入ったわけではないので、なるべく早く丸呑みしてしまおう、とりあえず、と繰り返し読んでは聞く。
なかなか覚えられないなあ、と思うたびに思い出すのが、先日香港で私のテキストを見やってぶさんが放った一言。
「そりゃ、自分の心にないことを言うわけだからねえ」
然り然り。というか、これは言語習得、ということを超えて真実を突いた一言だと思う。
言語、それも母語以外の言語と向き合う、ということで言えば、日頃やっていること、つまりは私の生業に関することでもあるのだけれど、思い込みを排除することはなかなかに難しく、無意識の領域であることも多いな、ということを思います。
私はまだ、なかなか完璧全編同時通訳、ということをするまでになってはいないのですが、そうなるとどういう通訳形態の中に身を置くかというと、「英語ベースで会議進行、日本人がそこわからない、とか、自分では英語で思うように伝えられないので英語に通訳して」という形で通訳をしています。
その中で、時々ふと、「大丈夫かな」と思うことがあって。
そもそも私の通訳能力が一流には足りていないのが申し訳ないし、ましてや日本人社員さんたちの英語能力をなじるわけではないのですが(これ重要)、「こうだろう」というあたりをつけてその裏づけをするために言葉を拾ってはいないかな、ということ。
これを何故危惧するか、というと、私自身がトレーニングを受ける中で幾度も注意を受けて、なおかつ自分でも気をつけていることだったりするのですが、えてして「こうだろう」と方向性にあたりをつけてしまい、実は少しづつ実際の発言とそのあたりとはずれが生じてきているにもかかわらずそのまま進み、気付いたときには呆然唖然、ということがあったからなのです。
人は、やはり、カエサルが言ったように、「見たいものしか見ず、聞きたいことしか聞かない」習性があるもので、それは「だからダメじゃん」ってことではなくって、そのことを念頭に置いて、さて、今はどうか、を検討していくための注意点だと思うのです。
ちなみに、日本人社員さん方がそういう間違いをしているか、というと、何度か確認してみた結果、そういうことはなかなかに起こってはいなかったりします。すごいなあ。
そう、通訳というのは、「自分の心にないこと、頭にない概念」をも一旦咀嚼して別言語で吐き出す、という作業もする必要がある職業であって、心や頭にあろうがなかろうが、自分ではない誰か、の発言をまずニュートラル、中立な、まっさらな心と頭で受け止めるのが多分、必要ではないのかな、とも思ったりしたのでした。そしてそれは、私にとっては、簡単なことではないけれど、職業であるということ以外の意味においても、とても良い鍛錬の機会となってもいます(って、仕事だっつうのが第一なので、自分のためうんぬんというのは、あくまでおまけにすぎません、当たり前ですが念のため)。
そんなこんなでありながら、実は今日あたり、「発狂絶叫寸前」の心理状態でいたりもしたのでありました。
こういう状態には、ほんとうになんでもないときに陥るんですよね。
楽しく話しているとき。ご飯を食べているとき。
ふと、「こうしている間にも」と思うのです。
こうしている間にも、たくさんの動物の命がわけのわからないやりかたで奪われている。
それは虐待だったり、人間の社会活動、経済活動の中に組み込まれているものだったり。
最近で忘れられないのが、「毛皮をとられる動物は、生きたまま皮をはがれる」ということ。
本気で吐きそうになります。いてもたってもいられない、けれど、どうしようもなくって祈ってるだけの自分にまた吐きそうになったり。生産性も問題解決の可能性を生むことももありゃしませんけれど・・・。
毛皮をはぐ。それが今時大半は、ただの「かわいい」のためで、その、あほでしょうもない、でもどぎつい「欲」のために、生きたまま毛皮をはがれる動物がいる。
そんなことは絶対におかしい、許容しちゃいけない、と思いながら、そういえば私の持っている服にもそんなものがあったと気づくわけです。襟についたファー。
ちなみにこういうもの、犬はとても敏感で、人工のファーなんか見向きもしないくせに、本物となるとすごく嗅ぎ回ります。
だからって、持っているものを捨ててせいせいする、というのは間違いのようにも思えるので、今後一切、そういうものには手を出さない。そして、今までもそうしていたけれど、ますますきっちりと、動物実験をしていないものだけを買おう、と、まずはそこから・・・小さな一歩で、だからなにって言われたら、何も言えないけれど・・・。
まとまりもとりとめもないけれど、そんな日々なのです。と、言いつつ、桜の季節、だいすきな人と堪能したいものです。
そうすれば、多分、余計な欲は消えていくとも思うのです。
by blessedcoco
| 2008-04-02 22:52
| 雑感