2008年 02月 10日
ぶるるる。 |
雪でした。
私が住んでいるのも実家があるのも京都府の南部であって、雪が降ることも珍しければ、積もることなんてほとんどありません。何年に1度か。
今朝、メール便が来てはーいと玄関開けてびっくりしました。ひょー。
で、カーテンを全開にして、わー珍しいなあと思いながら、一気に暗澹とした気持ちになったのは、ちびちゃんを想ったから。
もう余計なことでもなんでもいい、と、思う気持ちと、かといって、なるべくうまく事を運びたいな、とか、ちょっと気が重い部分も正直に告白するとあって、午後遅くに毛布を持って出かけました。
ちびちゃんのおうちは一戸建てで、ご丁寧にセキュリティがかかっており、どかーんと家の前にパーキングスペースがあって、チェーンがあって。
つまり、すごく閉じた感じ。
とはいえ、もーいい、セキュリティ鳴っても知らない、と思って(すみません)、チェーンをまたいでとことこちびちゃんの小屋(毛布一枚ないばかりか、水のお椀が入ってる。どないやねん)に近づいてみると。
ちびちゃんがいない。
・・・。
実はちびちゃんが虹の橋へと渡ってしまっていたことを知ったのは、その後、弟と電話していたときでした。
なんだかなあ・・・。
でも、ちょっとだけ、気持ちが軽くなった、気がした、自分が嫌でした。
とはいえ一番に来るのはショックと悲しさと悔しさであって、それでしくしくしてたら王子が慰めてくれました。ぶちゅりと。
ちびちゃんのことはまた改めて書くとして。
道路まで雪ですよ。
勝手口周辺。
もうそろそろ中に入りませんかね。
以前いた貴公子はさっすがにハスキーなだけあって、雪が積もったときはおおはしゃぎ、だったのですが、そしてそれは当時「いぃぬはよっろこっび♪」だと思っていたけれど、多分血ですね、血。
王子は短毛であることからして、寒冷地仕様の血は引いておるまい、と思っていましたが、や、見事に「寒いから、家に入ってぬくぬくと寝るがよか」って反応でした。
そもそもなかなか迎えに出てきやしなかったのでした。
そして。
母は散歩は無理と思っていましたが、その前に私が宣言してしまっており、王子が期待で瞳をぎらぎらさせていたので連れて出てみると。
冷たいのにびっくりしたのか、単にコートの上にハーネスをつけたのがきついと思ったのか、変な顔して立ち止まってました。
まあすぐにぶりぶり歩いていたんですけどね。
でも。
家に帰ったらこの通りだったんですけどね。
ぬくぬくと。
思えば彼ももうそろそろ11歳。
散歩中に鼻のてっぺんに雪が付いていて、それがとってもかわいくておかしくて、げらげら笑いながらも、いつか彼が虹の橋へと旅立ったあとで、きっとこういうことを思い出して、泣き笑いになる、そしてそれが、愛しいものをもってしまった痛みであり、幸せというものでもあって、つまり「そういうもの」なんだろうな、と、だから今思いっきり笑ってやれ~とほんとうにげらげらと笑って散歩しました。
悲壮な想いではなくって。絶対やってくる「その日」を恐れる気持ちは間違いじゃないけれど、それは、目の前で思いっきり笑ったり、泣いたり、ハグしたり、おしりを枕にしていてぷう、とやられてみたりとか、そういう限りない幸せのつまった時間がその前にあるんだよ、ということなのです。
彼が幸せなのかどうかはわからないけどさ・・・そしてそれが一番の恐れだけどさ・・・まあ、「こーんなもんなんじゃないでしょうか」、くらいには、思ってもらえてるかなあ、どうかなあ。
散歩は寒くて、あたたかかったです。
by blessedcoco
| 2008-02-10 00:22
| 日々の出来事