2007年 12月 31日
振り返り。 |
2007年はあらゆる意味で「スタートの年」でした。
年明け早々から、相当に厳しい状況に陥った中で思いがけず出会った今の仕事。「通訳・翻訳」の仕事を、ずっと勉強し続けてきたことを「仕事」にすることができたこと。これは大きなことでした。
企業という組織の中で大勢の人たちと仕事をすることもほぼ初めてで、だから新しい「常識」を学ぶことができたことも面白かったです。
通訳者、翻訳者としては会社専属の大ベテランの先輩2名の方々から多くを教わり、今も教わっている最中です。この2人の存在もかなり大きいです。
通訳技術、という面でも私の中の通訳像を大きく変えてくれました。事前に資料を手渡すのは常識、ひとりで1時間2時間、1日なんて有り得ない。その有り得ない状況でも嫌な顔ひとつせずにさらりと鮮やかに(ほんとうはとっても疲れるし、勘弁してよと思うことも多いはずですが)やり遂げる姿。ほんもののプロだと思って感動しました。これから先の自分をイメージする上で、目標を立てる上で貴重なかけがえのない出会いでした(って、仕事を依頼する側の問題がかなり大きいことや、彼女たちがそもそも長年この会社でやってきているから基盤がある、ということも大きいのですが)。
また、自分の仕事と能力に自信とプライドを持つことと、柔らかさと優しさと大らかさを持ち続けることは立派に両立することだとも教えていただきました。ようするに、「ほんもの」なんだと思います、彼女たちは。そんな人たちに出会えて心から幸運だと思います。恵まれていると思います。だからいっぱい吸収していこう!と思えます。
また、部署の他チームの方々からも頼りにしていただく場面も少なからずあり、役に立っているんだと有難く思うことも多かったです。
チームの中でも、最初はほんっとうに何もわからなかった私に、誰もが丁寧にひとつひとつ教えてくださいました。そして、私の仕事を喜んでくださったし、そのことを表現してくれる人が少なくない、ということ。これも有難いし、私自身もまた教えられることが多くありました。今ではかなりのことを覚えることができて、そうする中でまた新たなことをすることができたりしています。
通訳だ翻訳だと言っても私の経験はとても浅くて、自分自身に自信なんてありはしなかった。そんな私がちゃんと自分の仕事に自信とプライドを持つ、という、当たり前のことをできるようになれたのは、チームの皆が、私を信頼してくれたから。出来が悪いことも少なくない、特に通訳ではそうなのに、信頼して、任せてくださる。だから私も頑張る。ほんとうに有難い場所に、人に、出会うことができました。
ボスも私の能力はわかっているんだと思うのですが(翻訳はまあ問題ないとして通訳、特に同時)、折を見て機会をくれることもほんとうに有難いことです。そんなことは彼女がする必要は本来ないというのに、積極的に場を与えていただいて、コケることも多いけれど・・・も、この8ヶ月、学びは多かったのです。
対人面での問題なんてなくって、こんなに人って誰もが面白くて、そしてここにいる人たちはなんて素敵な人たちなんだろう、って思うことばかりです。部署の特異性もあると思うのですが、レベルの高い人たち、同時に、面白い(ほんとに)人たちと仕事できて幸せー、というわけで、ここでの毎日は真剣、Happy, Lucky & Lovelyそのものです。
そしてもうひとつの出会い、それは香港でした。
ずっと(1年くらいか・・・)行きたくて行きたくてもう行かないと死ねない!くらいに惹きつけられていた香港を訪れることができたのが9月。その前年からお邪魔するようになり、日参するようになり、年明けからはコメントも山ほどさせてもらうようになったのが「六福1☆」。
記事そのものが面白いのは言わずもがななのですが、ただ面白いだけではなく。管理者であるぶさんの動物たちへの、命への愛情が溢れていて、でもその愛情は、ありがちな「わんちゃんねこちゃんベタかわいがりの単なる自己満足」なんかではなくって厳しいもので。だからこそ温かくて。
香港に行ったこと。映画「インファナル・アフェア(無間道)」で観た「香港という街と広東語」に惹かれたのが最初だったけれど、六福1☆のブログ、ぶさんやむつさんやお犬たちがいなかったら、ほんとうに行ってしまっていたかは、わからない、とさえ言えます。そんくらい、でかいのです、私にとって「六福」は。
そして当初、一瞬でもお会いできれば幸せ、と思っていたぶさんと出会うことができて感激して(ごっつ男前でかわいくて美人な「おかん」でした)、ついには、結局旅行の間中お世話になり、さらには六福のお犬たちとも出会うことができました。
だうちゃんはほんとうに椅子の上に乗ると人間が座ろうとしても譲らなかったり。
黄黄王の舌(眠くなると舌先が出ちゃう)を触って感激したり(ごめんね)。
むいちゃんがほんとにちっこくて可憐だったり。
はっちゅうくんの瞳を見た瞬間、心がとろりと溶けてしまったり。
牛さんの舌はお口の左側に収納されてるっぽかったり。
小黄ぼっちゃんはやっぱりおもちゃフェチだったり。
仔仔に猛烈アタックしてもらったり(そしてお花のような尻尾がきれいだったり)。
豆じぃじ(あ、彼は合宿メンバーですね)に老いの品格を見たり。
冬冬には何故だかぐっとくるものがあったり・・・(好みのタイプなのかしら)。
あったかいおうちでした。そしてあのおうちのコーヒーは世界一です。カップの大きさにはびっくりしたけど・・・。
って、は!六福の話だけでどこまでも行きそうや!
この旅で勿論おいしいものも食べました。たらふく。きれいなものや、がやがやした街並みも堪能しました。広東語はわからなくっても聞いてるだけで大好き(や、喋れたらもっといい!)だとも実感しました。
それらのことも勿論大きいことで、それは香港だから、というのと、そういうものを紹介してくれた人たちがいたからこそのことでした。
また、この日々の中で出会うことができた人たちもいました。香港在住のけりさん、そしてぶさんのお友達で同じ時期に香港を訪れていたサラさん、紅水晶さん、つんさん。日本組な皆さんには、特にサラさんには今も楽しい時間をご一緒させていただいたり、サラさんや紅水晶さんに香港のあれこれを教えていただいて、またまた感謝です。
帰り際に泣きたいくらいに離れたくないと思ったのは、香港、という街の魅力そのものと、人(とお犬)でした。
そうして幸せな出会いと日々で満ちていた2007年。
ちょびを失ったことは最も悲しいことでした。
もう色々書いたし、それ以上のことはほんとうはもう言葉にする意味そのものがありませんが、飼い主が飼い主の義務を果たさなかったこと、そんな最低限すらしなかったこと。最後の最後で、もう取り返しのつかないところにきてから、あのちいさな、まっすぐに試練に耐えてしまう生き物に、過酷すぎる我慢と戦いと強いてしまったこと。
これは忘れちゃいけないと思っています。闇雲に責めることでもなくて。
他にもたくさん。すっごく久しぶりに思いがけず大学時代の馬術部同期だったあんでぃとつながって、馬に乗ることができたり。アンディと再会できたり。これも大きなプレゼントでした。
ああ書ききれない!
だから2007年は、とても悲しいこともあったけれども、とにかく、濃い1年でした。
そしてそこにはいつも誰かがいてくださった。皆さんに、心から感謝申し上げます。
年明け早々から、相当に厳しい状況に陥った中で思いがけず出会った今の仕事。「通訳・翻訳」の仕事を、ずっと勉強し続けてきたことを「仕事」にすることができたこと。これは大きなことでした。
企業という組織の中で大勢の人たちと仕事をすることもほぼ初めてで、だから新しい「常識」を学ぶことができたことも面白かったです。
通訳者、翻訳者としては会社専属の大ベテランの先輩2名の方々から多くを教わり、今も教わっている最中です。この2人の存在もかなり大きいです。
通訳技術、という面でも私の中の通訳像を大きく変えてくれました。事前に資料を手渡すのは常識、ひとりで1時間2時間、1日なんて有り得ない。その有り得ない状況でも嫌な顔ひとつせずにさらりと鮮やかに(ほんとうはとっても疲れるし、勘弁してよと思うことも多いはずですが)やり遂げる姿。ほんもののプロだと思って感動しました。これから先の自分をイメージする上で、目標を立てる上で貴重なかけがえのない出会いでした(って、仕事を依頼する側の問題がかなり大きいことや、彼女たちがそもそも長年この会社でやってきているから基盤がある、ということも大きいのですが)。
また、自分の仕事と能力に自信とプライドを持つことと、柔らかさと優しさと大らかさを持ち続けることは立派に両立することだとも教えていただきました。ようするに、「ほんもの」なんだと思います、彼女たちは。そんな人たちに出会えて心から幸運だと思います。恵まれていると思います。だからいっぱい吸収していこう!と思えます。
また、部署の他チームの方々からも頼りにしていただく場面も少なからずあり、役に立っているんだと有難く思うことも多かったです。
チームの中でも、最初はほんっとうに何もわからなかった私に、誰もが丁寧にひとつひとつ教えてくださいました。そして、私の仕事を喜んでくださったし、そのことを表現してくれる人が少なくない、ということ。これも有難いし、私自身もまた教えられることが多くありました。今ではかなりのことを覚えることができて、そうする中でまた新たなことをすることができたりしています。
通訳だ翻訳だと言っても私の経験はとても浅くて、自分自身に自信なんてありはしなかった。そんな私がちゃんと自分の仕事に自信とプライドを持つ、という、当たり前のことをできるようになれたのは、チームの皆が、私を信頼してくれたから。出来が悪いことも少なくない、特に通訳ではそうなのに、信頼して、任せてくださる。だから私も頑張る。ほんとうに有難い場所に、人に、出会うことができました。
ボスも私の能力はわかっているんだと思うのですが(翻訳はまあ問題ないとして通訳、特に同時)、折を見て機会をくれることもほんとうに有難いことです。そんなことは彼女がする必要は本来ないというのに、積極的に場を与えていただいて、コケることも多いけれど・・・も、この8ヶ月、学びは多かったのです。
対人面での問題なんてなくって、こんなに人って誰もが面白くて、そしてここにいる人たちはなんて素敵な人たちなんだろう、って思うことばかりです。部署の特異性もあると思うのですが、レベルの高い人たち、同時に、面白い(ほんとに)人たちと仕事できて幸せー、というわけで、ここでの毎日は真剣、Happy, Lucky & Lovelyそのものです。
そしてもうひとつの出会い、それは香港でした。
ずっと(1年くらいか・・・)行きたくて行きたくてもう行かないと死ねない!くらいに惹きつけられていた香港を訪れることができたのが9月。その前年からお邪魔するようになり、日参するようになり、年明けからはコメントも山ほどさせてもらうようになったのが「六福1☆」。
記事そのものが面白いのは言わずもがななのですが、ただ面白いだけではなく。管理者であるぶさんの動物たちへの、命への愛情が溢れていて、でもその愛情は、ありがちな「わんちゃんねこちゃんベタかわいがりの単なる自己満足」なんかではなくって厳しいもので。だからこそ温かくて。
香港に行ったこと。映画「インファナル・アフェア(無間道)」で観た「香港という街と広東語」に惹かれたのが最初だったけれど、六福1☆のブログ、ぶさんやむつさんやお犬たちがいなかったら、ほんとうに行ってしまっていたかは、わからない、とさえ言えます。そんくらい、でかいのです、私にとって「六福」は。
そして当初、一瞬でもお会いできれば幸せ、と思っていたぶさんと出会うことができて感激して(ごっつ男前でかわいくて美人な「おかん」でした)、ついには、結局旅行の間中お世話になり、さらには六福のお犬たちとも出会うことができました。
だうちゃんはほんとうに椅子の上に乗ると人間が座ろうとしても譲らなかったり。
黄黄王の舌(眠くなると舌先が出ちゃう)を触って感激したり(ごめんね)。
むいちゃんがほんとにちっこくて可憐だったり。
はっちゅうくんの瞳を見た瞬間、心がとろりと溶けてしまったり。
牛さんの舌はお口の左側に収納されてるっぽかったり。
小黄ぼっちゃんはやっぱりおもちゃフェチだったり。
仔仔に猛烈アタックしてもらったり(そしてお花のような尻尾がきれいだったり)。
豆じぃじ(あ、彼は合宿メンバーですね)に老いの品格を見たり。
冬冬には何故だかぐっとくるものがあったり・・・(好みのタイプなのかしら)。
あったかいおうちでした。そしてあのおうちのコーヒーは世界一です。カップの大きさにはびっくりしたけど・・・。
って、は!六福の話だけでどこまでも行きそうや!
この旅で勿論おいしいものも食べました。たらふく。きれいなものや、がやがやした街並みも堪能しました。広東語はわからなくっても聞いてるだけで大好き(や、喋れたらもっといい!)だとも実感しました。
それらのことも勿論大きいことで、それは香港だから、というのと、そういうものを紹介してくれた人たちがいたからこそのことでした。
また、この日々の中で出会うことができた人たちもいました。香港在住のけりさん、そしてぶさんのお友達で同じ時期に香港を訪れていたサラさん、紅水晶さん、つんさん。日本組な皆さんには、特にサラさんには今も楽しい時間をご一緒させていただいたり、サラさんや紅水晶さんに香港のあれこれを教えていただいて、またまた感謝です。
帰り際に泣きたいくらいに離れたくないと思ったのは、香港、という街の魅力そのものと、人(とお犬)でした。
そうして幸せな出会いと日々で満ちていた2007年。
ちょびを失ったことは最も悲しいことでした。
もう色々書いたし、それ以上のことはほんとうはもう言葉にする意味そのものがありませんが、飼い主が飼い主の義務を果たさなかったこと、そんな最低限すらしなかったこと。最後の最後で、もう取り返しのつかないところにきてから、あのちいさな、まっすぐに試練に耐えてしまう生き物に、過酷すぎる我慢と戦いと強いてしまったこと。
これは忘れちゃいけないと思っています。闇雲に責めることでもなくて。
他にもたくさん。すっごく久しぶりに思いがけず大学時代の馬術部同期だったあんでぃとつながって、馬に乗ることができたり。アンディと再会できたり。これも大きなプレゼントでした。
ああ書ききれない!
だから2007年は、とても悲しいこともあったけれども、とにかく、濃い1年でした。
そしてそこにはいつも誰かがいてくださった。皆さんに、心から感謝申し上げます。
by blessedcoco
| 2007-12-31 16:46
| 日々の出来事