2007年 12月 02日
怪我の功名。 |
実家でテレビを観ていて(珍しーい。「点と線」、めっちゃ面白かったです。特に安田妻が気に入ったわ)ふと振り返ると、王子がこのような顔で熟睡していたりします。
話は変わって(後につながるんだけど)、先週火傷をしました。
なんのことはない、今オフィスの入っているビルにあるツリーの周辺で屋台が出ていて、そこで買った「ドイツのなんちゃらスープ」をふとした拍子にこぼして手についたんです。
あー熱い、と思って拭いたら赤くてじんじんするから、あ、これはいかんと思って水でじゃーじゃー冷やしておりました。
冷やしながらふと、「そういや原爆の熱線を表す比喩として”かんかんに熱したアイロンを何千年だか何百年だか押し付けた熱さ”とか言われてた気もするけど、やっぱりわかんない表現だなあ」と思い、そう思った瞬間にぱちんと音がするように「やっぱり正義の戦争なんてないじゃん」ととてもシンプルに思いました。
こんなちっちゃい火傷で慌てて冷やしてるけど、じゃあ、そんなわけのわからん途方もない熱さの熱線を、見も知りもしない他人、それも何万人規模にくれてやろうという気持ちは、いったいどういう形で憎しみが培われたら有り得るんだろう、と思ったのですが。
考えてみてわかるものじゃないな、って思ったんです。自分の中にそれがないという話でもないし、もし自分が戦時中の日本人だったら「天皇万歳」ってやっぱ言ってたかもしれない。「正義のために」と原爆積んで落としに行きます!と志願したかもしれない。だからこの「考えてもわかんない」っていうのは「私と関係のない感情」って意味じゃないんです。
ただただシンプルに「絶対に、正しいことはないし、やってはいけないし、あってはいけないんだ」ってこと。理屈はいらない。「絶対」なんて言っちゃいけないと思いながら「絶対」って言いたい、そういうレベル。
これは実家にいたときに思ったことと微妙にリンクしていて、トップ写真のような寝顔の王子を撫でようとして、首に手を添えたら、あ、なんだ、このままぐっと力入れたら首絞められるんだ、と思ったことがありました。言っておきますが、「そうしたい」っていうんじゃありませんー!
そうじゃなくって、「・・・っていうことがあるかもしれないポジションに手を置かれてもぐーすか寝ているこの王子ってば」と思ったんです。
勿論これまで殺されかけた経験は彼にはないし、今後も経験させないけれど、ああ、こうしてそんなことに怯えることも、一瞬たりとも頭かすめることもなく、「そうそう、撫でて撫でて」と眠り続けてくれる犬生を送ってくれていることに心から感謝で、いや全ての動物がそうである世の中じゃなくちゃ駄目じゃんっていつも思ってるから、物音に過敏に反応したり、手をかざしただけでびくっとしたり、っていう、そんな反応は、底なしに悲しいし、それは人間のせいやんな、と思うと「そんな奴ぁー死ねー」と思う。のですよ物騒だなおい。
で、試しに(王子の首をモミモミしながら)「虐待する人たちって、いったいどんな憎しみがどういう形で、どんな年月かけて育ったらそうなるんだろう」と思ってみました。
やっぱりわからんな、というか、わかるとかわからんとかじゃなく、あかんやろうと、なんかアホみたいな文だけど、そう思いました。そう思ったら、っていうかはっと気付いたって感じですが、そうしたら、すっきりした。あかんもんはあかん。(でもそれがどうして起こるのか、と、どうすればなくなるか、にはつながらないんだけど)。
あと、レイプする男は何年世間から隔離するかはともかくとして、全員去勢するのが常識やと思います。あ、なんかばらばらな話になったな・・・。
by blessedcoco
| 2007-12-02 00:20
| 雑感