2014年 05月 24日
こうもりさん。 |
「昨日と今日は大変やってんて」
そうなのよ~。
事の起こりは昨日の早朝(でもないか?)。
ブラックの散歩に行ってきまーすと玄関を出たところで、石畳の上になにやら不思議な動物発見。
ねずみでもない、鳥の雛でもない・・・
よくよく見るとそれはこうもりで、石畳の上にぺたりと落ちているものだから、亡くなったものと思い込み、お墓作ろうか、と割り箸で(というのも、野生動物はこちらにとってなじみのない菌を持っていることもあるため、素手では触っちゃいけないので)持ち上げてみると・・・あ、生きてる。
こうもりなんて、夜行性ってことくらいしかわからない。
うーんと考えて、ひとまず、この仔にとっては、寝ているよりも、逆さになっているほうが楽なんじゃないか、と割り箸にぶら下げてみる・・・
割り箸は滑るのか、山茶花の木にしがみつく。
野生動物は救護指定病院(もちろん獣医)でなければ診療できないらしい。
京都市左京区の動物園横にセンターはあるものの、ここで扱えるのは「京都市内で保護された動物」に限られるらしい(余談ですが害獣指定されたものなど、持ち込んでも診てもらえない動物もいます、ってどないせえっちゅうねん)。
うちは京都市内ではないので、9時になるのを待って京都府獣医師会に電話するも誰も出てくれず、今度は府だか市だかの担当者の番号にかけるもこれまた誰も出てくれない。
きっとデスクは近いわ、という別の番号へかけてようやく通じる。
救護指定の獣医を教えてもらうも、「こうもりが診れるかはわかりません」とのこと。まあ、そんな気もしたけれど、意味なくないか?とちらっと思ったこちらの心を見透かしたかのように、「すずめや鳩なら診れるはずですが」と。
どうにも(獣医に電話しなけりゃわからないとはいえ)すっきりしない話ではあるし、何より、野生動物を、いくら弱っているとはいえというか弱っているときにというか、箱かなにかに詰めた挙句に運搬→診療なんてしたらどんなストレスになるんだろう?という思いもあり・・・。
ネットでいろいろ調べた結果、ひとまず、ぶら下がっていることだし、このまま活動時間まで様子を見て、飛んでいってくれることに期待をかけました。
体長10 cmもなくて、かわいいです。
その日、夕方散歩で別の場所で同じく落ちているこうもりを発見(こちらはかわいそうに死亡)。
前夜は冷え込んだから、それで何か具合が悪くなってへたりこんじゃったのかもしれないなあと思うとともに、この日も夜は冷え込む予報。
といって、家の中に招き入れて知らずのうちに飛んで隙間におさまっちゃったら大変だし、とそのままに。
夕方、ペットボトルのキャップに水を入れてすすめたら、てちてちてちと飲んでくれ、そのさまがまたかわいくて、なんとか飛べますようにとヒーリング。
結局、それ以外は飲まず食わずで過ごし、今日飛ばなかったら・・・と思っていたけれど、日暮れてから見たら姿が見えず、一応周囲も見たけれどもいないし、かけていた割り箸も落ちていないことから、他の動物に獲られた風でもなく、ひとまず一件落着です。
飛んでくれた、と仮定して、これはこうもりにとっても「よかった」けれど、同時に私たちをも救ってくれました。
このままあの仔が息絶えてしまったら、私は色々悩んだと思うから。獣医に連れていくべきだったか、冷え対策してやるべきだったか・・・とか。
勝手な思いだけれど、ありがとうって思います。
そんなことはさておき、
おうちに帰れたかしら
ご飯お腹いっぱい食べたかな
と、予期せぬ出会いと別れに思いを馳せるのでありました。
by blessedcoco
| 2014-05-24 21:55
| 日々の出来事