2009年 02月 09日
素直な男性。 |
日曜日、いきなり「髪切りたい」欲求がむくむくと起き上がり、やがては「切らねばならぬ」警報が発令されて予約をとって。
月曜日に行って来ました。我ながら早い(もっと早い人もいるでしょうが)。
このところ通っている美容院は神戸にあります。って遠い!んですが。
まず美容院の雰囲気が良い。レイアウトもいいし、デザインも良くて。
そして極めつけに美容師さんの腕がいいです。
担当してくれている美容師さん、見た目普通に「美容師のにいさん」なんですが、話を聞いていると、プロだなあとつくづく感心します。普段外出しても人の髪を見ているし、見方がさっすが細かい!そして雑誌テレビなんか見ててもやっぱり観察しているから、今、どのようにスタイルの作り方が変わってきているか、をわかってるんですね、単なる流行とかじゃなくって(例えば今は裾が重めになってきてる、とかそういう傾向。巻き髪が流行ってます~とかでなく)。
そして。腕が。
この人に切ってもらうまで、私は、「イメージ変えるっていったら、パーマ当てるか長さを極端に変えるかしかなかろう」と思ってたのですが、彼が切ると、や、すごい。ハサミひとつでこんなに変わるものなんだ!って思いました。
と、こうした理由で通っているわけですが。
この日は彼の性格に感心。
もともと、素直、というかオープンというか、自分について、「あ、そこまで言うんだ?」ってことを言う人だとはわかっていたのです。そもそも私自身がそういう傾向にあって、その私が言うのだからよほど。
例えば。
通い始めて3度目のときに、彼が満面の笑みで、
「いやー、ようやく離婚できたんですよー(歳は私とほぼ同じ)」
とか。
いや、このときは普通に「あらそれはおめでとうございます」と言ったものの、内心、
「て、一体どっちが言い出した離婚なんだ?」
って思いました。人のことだからいいんですけど、なんとなく、彼が望んだ離婚だったら複雑よね、って思って。結局、奥さんが望んだ離婚で、でも彼女がどうしたいのか、それをちゃんと聞きながら手続きしてたら大変だったーってことらしいです。切り出された彼がすんなり承諾したということですが、それでも時間も手間もかかるんですね。
で、この日はこの日で、どうも長年業界も一緒で飲み友達だった女性と最近関係性が変わりつつあるような・・・という話をされて、思わず、
「Tさんって、すっっっごく、素直な方ですねえ」
と言ってしまいました。もう言わせてくれぃ。
あんまりプライベートの、しかも微妙な関係とかの話を、そりゃ全くかかわりないとは言え、客に話すって考えられなくて(でもこういう人の方が好きですよ、友人とかでも)。
で、そこから、あ、そうなんですよ、よく言われます、から始まって、でも素直っていうのも時と場合によったら人を傷つけてしまいますから、とかそんな話をし。
作為をもたずにいること、について話をしました。
この人は、そうして感情面でも全く作為がないし、そして仕事の話でも、実に素直に色んなことを受け止めるし、そーか、なんか、いいよねこういう人、と思って話して、そしてしばらくお互い沈黙。
で、しゃかしゃかハサミを入れながら、彼がふっと顔をあげて、
「でも、その方が絶対いいんですよ」
と言った瞬間、なんだか、私の中にあった、どうでもいいってわかってるけどなんとなくひっついてたもの、がぱりーんと音立てて割れちゃった、そんな感触がありました。
そう、傷つけることも傷つくこともあるけれど、そしてそれは最小限にとどめたいしできればなくしたいけれど避けられないこともあって。そんなお互いに辛い痛い苦しいこともひっくるめて、それでも、やっぱり、変な作為なんてないほうが、圧倒的に絶対的に、人生はいいものになる、少なくとも私(そして彼も)はそちらを選ぶ、って思えました。
作為があっても傷はあるし。それに、「何考えてんだかわかんない」なんて、そんな余計なものに振り回されたくないし、暇もないし(選択としてそんなものに時間費やしたかないです)、そんな人は周りにこないで頂戴ね、って思う。悪いけど、それ、好きじゃないって。同時に、作為がないなんてそんな芸のないこと!って思うなら、んじゃ、ばいばいって思うって。
それからまたしばらくハサミの音だけが響き。
カットしながらまた、今度は顔を上げずに、
「でも、人ってほんっと面白いですよね」
って言ったタイミングが私にばっちりで。
ほんとうに、人と関わるって、色んなことがある。誤解もすれ違いも苦しみも悲しみも。でも、それも込み込みで、そしてそんなことを越えて、やっぱり思うんですよね。
I love you all.って。(例外ないわけじゃないですけどね)。
夜になって雨になって、あまりに冷たい雨で半泣きになった日だったけれど。
とーっても素敵なgiftをもらっちゃった、そんな風に感じた日でもありました。
あとは、そうだな、雨じゃなかったけれど、寒い寒いーと思いながらたまらず入ったスターバックスでコーヒー飲んでほっこりした時間も、なんだか豊かであったかい日常のひとこま、でありました。
月曜日に行って来ました。我ながら早い(もっと早い人もいるでしょうが)。
このところ通っている美容院は神戸にあります。って遠い!んですが。
まず美容院の雰囲気が良い。レイアウトもいいし、デザインも良くて。
そして極めつけに美容師さんの腕がいいです。
担当してくれている美容師さん、見た目普通に「美容師のにいさん」なんですが、話を聞いていると、プロだなあとつくづく感心します。普段外出しても人の髪を見ているし、見方がさっすが細かい!そして雑誌テレビなんか見ててもやっぱり観察しているから、今、どのようにスタイルの作り方が変わってきているか、をわかってるんですね、単なる流行とかじゃなくって(例えば今は裾が重めになってきてる、とかそういう傾向。巻き髪が流行ってます~とかでなく)。
そして。腕が。
この人に切ってもらうまで、私は、「イメージ変えるっていったら、パーマ当てるか長さを極端に変えるかしかなかろう」と思ってたのですが、彼が切ると、や、すごい。ハサミひとつでこんなに変わるものなんだ!って思いました。
と、こうした理由で通っているわけですが。
この日は彼の性格に感心。
もともと、素直、というかオープンというか、自分について、「あ、そこまで言うんだ?」ってことを言う人だとはわかっていたのです。そもそも私自身がそういう傾向にあって、その私が言うのだからよほど。
例えば。
通い始めて3度目のときに、彼が満面の笑みで、
「いやー、ようやく離婚できたんですよー(歳は私とほぼ同じ)」
とか。
いや、このときは普通に「あらそれはおめでとうございます」と言ったものの、内心、
「て、一体どっちが言い出した離婚なんだ?」
って思いました。人のことだからいいんですけど、なんとなく、彼が望んだ離婚だったら複雑よね、って思って。結局、奥さんが望んだ離婚で、でも彼女がどうしたいのか、それをちゃんと聞きながら手続きしてたら大変だったーってことらしいです。切り出された彼がすんなり承諾したということですが、それでも時間も手間もかかるんですね。
で、この日はこの日で、どうも長年業界も一緒で飲み友達だった女性と最近関係性が変わりつつあるような・・・という話をされて、思わず、
「Tさんって、すっっっごく、素直な方ですねえ」
と言ってしまいました。もう言わせてくれぃ。
あんまりプライベートの、しかも微妙な関係とかの話を、そりゃ全くかかわりないとは言え、客に話すって考えられなくて(でもこういう人の方が好きですよ、友人とかでも)。
で、そこから、あ、そうなんですよ、よく言われます、から始まって、でも素直っていうのも時と場合によったら人を傷つけてしまいますから、とかそんな話をし。
作為をもたずにいること、について話をしました。
この人は、そうして感情面でも全く作為がないし、そして仕事の話でも、実に素直に色んなことを受け止めるし、そーか、なんか、いいよねこういう人、と思って話して、そしてしばらくお互い沈黙。
で、しゃかしゃかハサミを入れながら、彼がふっと顔をあげて、
「でも、その方が絶対いいんですよ」
と言った瞬間、なんだか、私の中にあった、どうでもいいってわかってるけどなんとなくひっついてたもの、がぱりーんと音立てて割れちゃった、そんな感触がありました。
そう、傷つけることも傷つくこともあるけれど、そしてそれは最小限にとどめたいしできればなくしたいけれど避けられないこともあって。そんなお互いに辛い痛い苦しいこともひっくるめて、それでも、やっぱり、変な作為なんてないほうが、圧倒的に絶対的に、人生はいいものになる、少なくとも私(そして彼も)はそちらを選ぶ、って思えました。
作為があっても傷はあるし。それに、「何考えてんだかわかんない」なんて、そんな余計なものに振り回されたくないし、暇もないし(選択としてそんなものに時間費やしたかないです)、そんな人は周りにこないで頂戴ね、って思う。悪いけど、それ、好きじゃないって。同時に、作為がないなんてそんな芸のないこと!って思うなら、んじゃ、ばいばいって思うって。
それからまたしばらくハサミの音だけが響き。
カットしながらまた、今度は顔を上げずに、
「でも、人ってほんっと面白いですよね」
って言ったタイミングが私にばっちりで。
ほんとうに、人と関わるって、色んなことがある。誤解もすれ違いも苦しみも悲しみも。でも、それも込み込みで、そしてそんなことを越えて、やっぱり思うんですよね。
I love you all.って。(例外ないわけじゃないですけどね)。
夜になって雨になって、あまりに冷たい雨で半泣きになった日だったけれど。
とーっても素敵なgiftをもらっちゃった、そんな風に感じた日でもありました。
あとは、そうだな、雨じゃなかったけれど、寒い寒いーと思いながらたまらず入ったスターバックスでコーヒー飲んでほっこりした時間も、なんだか豊かであったかい日常のひとこま、でありました。
by blessedcoco
| 2009-02-09 23:58
| 日々の出来事